2013/09/16

FULLCOUNT LOT.0501 "WILD COTTON K&F MODEL" vol.02 〰discussion〰

  続きです。前回はこの限定ジーンズプロジェクトをスタートするまでの経緯を説明させて頂きましたが
   今回は具体的にどうやってイメージをつくってすすめていったのか?っていう流れを説明させていただきます。



  たまに集まって飲み会をやったりするメンバーにの中には今みたいな(ボクがやっているような)ブログのような
  簡単に写真をアップロードして文章を書いてUPできような時代じゃない時からジーンズの写真を撮影し
  ホームページで公開する。ジーンズ好きがアフィリエイトとかじゃなく、情熱を注ぎ込んだウェブサイト
  「ジーンズサイト」を運営されていた方がいます。一人は「デニムに吠えろ」のKyo501XXさん そして
  もう一人はもう閉鎖されていますが「Matthew'stock」のYosさん もう一人は僕と同じ大阪在住の
  「ラッセルモカシンフリークス」のNARUさん も含まれています。彼らが運営するウェブサイトを
  よくチェックしていました。年齢は同世代か僕より少し若かったりするのですがリスペクトする「先輩」です。
  
  彼らとこのジーンズの企画をすすめていくなかで話が出たのは
  Yosさん Kyo501XXさんが所有していたFULLCOUNTの限定ジーンズ D501XX でした。
  FULLCOUNTの定番ジーンズの型紙はXXモデルの0105 BiG Eをイメージした1101 そして
  66モデル的な細身の1108 色々と考えましたがジーンズを考えるならやはりXXタイプかな〰と
  そして提案したのは2013年板のD501XXをやろう! っていう話になりました。ですがコピーをやっても仕方ない

  いろんな話が出た中で意見を出し合って出た結論は ディテール的に縛りが強くない レプリカ的な価値観に
  支配され過ぎていないジーンズです。 XX的なベースを持っていますが、大戦モデル的な雰囲気もある
  そんなジーンズにしようという結論に達しました。FULLCOUNTが好きな人が見た時、「あれ? これなんか変!」
  ってなるような。地味ですが面白味のあるジーンズを目指そうという感じで話がまとまりました。
  イメージとしては第2次世界大戦後〰XXの混沌期 どちらでもないような線を狙う そしたらディテール的な縛りも
  強くなくて楽しんでつくれるのではないかという方向性が決まりました。

  

  ここからはFULLCOUNT本社オフィスでの話。定番モデル、以前に出た大戦モデル、
   そして辻田社長が所有するヴィンテージのXX 等を見ながら色々と話合いました。
   使う糸の番手、色合い、パーツ等・・・・・・・・etc
   
   
   糸の色を決めました。写真ではピンク色に見えますがオレンジ色です。
  定番モデルで黄色の部分をオレンジに オレンジの部分を黄色に 逆に

 
  実際に使う色の見本です。黄色とオレンジを逆に配置しましたが、近い色合いを使用する事で
  パっと見た感じは殆どわからないような感じを狙いました。穿いていって洗濯を繰り返すうちに
  この色の差は全くわからなくなっていくのが狙いです。ちょっとマニアックですが狙いどころは悪くないと

 
 リップストップ素材のカモ柄のポケット布です。これは以前に発売された
 S1100 WW2 VOTE Limited Edition に使われていたのと同じモノを使用する事に
 これはやっぱりカッコイイ!オリーブや白のヘリンボーンなんかも考えましたが
 この生地が残っていたという事で決定です。ここには白かシルバーのマーカーで
 辻田社長の直筆サインが入ります。そして直筆のシリアルナンバーも!

 使えるかどうかわかりませんが鹿皮のパッチを希望
 シルエットは定番XXタイプで膝から下がテーパードかかっているの0105よりも裾幅が少しだけ広い
 大戦モデルと同じ型紙を採用。そしてトップボタンは黒ラッカーのドーナツボタン 
 下の4つはシルバーメッキのドーナツボタン、コインポケットは台形 そしてバックポケットのサイズを横に少し大きく
 バックヨークのステッチの2本の間隔を狭めに あとバックポケットを縫い付ける運針ピッチ・・・etc
 細かい部分を辻田社長と営業担当の田平さんとで相談しながら決めてFULLCOUNT本社オフィスを後に

 
  自宅では飾りステッチのラインを考えました。まずほぼ原寸大のポケットの雛型を描き
  それをコピーして鉛筆でステッチラインを描きました。これはなかなか上手くいかず
  大変でした(笑) この5つのうち 好評だったのは右上 僕も右上がいいと思いました。

  ざっと紹介しましたがこんな感じで進行していきました。
 
  次回は出来上がってきたサンプルの画像 修正点等をできるだけ細かく説明したいと思います。
  
                           ありがとうございました。  よろしくお願いします。
 

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